播州織

兵庫県西脇市を代表とする北播磨地区で生まれ、200年以上の歴史を持つ播州織。

先に糸を染色し、染め上げた糸を織り、柄を仕上げていく手法を用いているのが特徴です。

機織りの歴史は古事記や日本書紀まで遡れ、精良な機織り技術は神と交信する機能ともいわれました。

神話に登場する神依や羽衣は絹や麻が用いられているのですが、播州織は地域の豊富な水資源や温暖な気候を生かし綿花を栽培し、その綿糸を使いました。

そこから様様な柄や風合いを織り成すには、様様な色や太さの糸の選別、密度の計算、型となる紋紙の製作に培った感と熟練の技能が要されます。

その上で出来た播州織が如何に高品質かは、海外の錚々たるハイブランド群の生地として採用されていることで分かります。

ただ残念なことに今現在、後進国の台頭により播州織は最盛期の30分の1まで縮小してしまいました。

そんな厳しい状況下、今回取材させて頂いた「織馬鹿」さんは播州織の歴史ある技術の火を絶やさぬよう、また地域全体を更に盛り上げるべく日々奮闘されております。

ご家族がメインとなり経営されており、御祖母様にあたる高瀬多賀子さんは御年85歳、最年長の現役の職人さんです。

生産者の顔の見える製品は、縦糸(巻)が大切に継承されてきた智見と技術なら、横糸(抜き) は現在を形にし、未来へと繋がる架け橋となり、3つの異なる世代の重ね合わせが存在します。

地域らしさとは連綿と続いてきた歴史、そこから成されてきた智慧、それ故に後世に必ず役に立つものでありますので、守り続けていかなければならない大切なことです。

 

問い合わせ先HP : 織馬鹿

 

(髙野 修一)