今月14日、靖国神社で染井吉野の標本木が5輪咲いているのが確認され、
昨年に並ぶ史上最速の開花宣言がなされました。
但し、緊急事態宣言は21日まで延長され、何とももどかしい春であり、
22日に解除はされたとはいえ、まだまだ予断を許さない状況が続くお彼岸となりました。
春分の日を中日とした7日間を春彼岸と言い、宮中をはじめ各神社にて皇祖の御霊を祀る春季皇霊祭が行われます。
お彼岸は仏教行事と思われがちですが、もともと日本では古事記や日本書紀の中にも、
皇祖の御霊をお祀りした記述がある歴史の古い神道行事です。
さらに言えば、ご先祖様に感謝し、お墓参りをする先祖崇拝でもあり、農耕期を迎える為、自然界にも感謝を
捧げる日でもあります。
こうした行事は、日本を精神的にも物理的にもより良くし、強くしてきました。
今後の日本をより良くしていく大切な重ね合わせのひとつであり、伝承していくべきものであります。
(髙野 修一)